人間関係

混迷の某国から人間関係について考察した備忘録。

栗城とギャッツビー

一部で有名だった栗城という山登り中継をする人が、8回目のエベレスト挑戦で死んだという。ネットテレビで生中継をひかえ、敗退して下山中に死亡した。まさか死にはしないだろうという人もいたし、いつか死ぬだろうと見ていた人もいた。わたしも多少、ひとり…

日大という大学とアメフトというスポーツ

日大のアメフト選手が犯した過剰な反則について、非常に大きなニュースになっている。世の中には、人を殺したり、強姦したり、半殺しにしたり、あるいはパレスチナ人がイスラエル軍に虐殺されたりしているが、ハタチの大学生のほうが大罪人のようにつるしあ…

外国人と人間関係

日本にも、特に都市部には外国人の姿が増えた。旅行者だけでなく、ある駅を降りると、特定の国の人たちばかりが目につくようなこともある。見かけることは多くても、人間関係という意味では、ふつうに暮らす日本人にとってはまだまだ馴染みが薄いかもしれな…

一対一の人間関係

他者との人間関係の最小単位は、ひとりとひとり、一対一で、一対一とそれ以上は、まったく違うコミュニケーションになる。相手がひとりなら、少なくともその場では、その人のことだけを考えていればよい。しかし、そこにもうひとり加わると、それは集団にな…

操作する人間関係

人間関係に悩む人の中には、人びとの中でどうにかよい立場を得ようと、いろいろな策を弄する人がいる。もしかしたら多かれ少なかれ、ほとんどの人が無意識的にしろそうかもしれない。仲良くなっておいたほうが得な、人望の厚い実力者とは仲良くして、その人…

ロボットと人間関係

このところ、実用的なロボットが家庭の中に入りこんできて、人気を博しているようだ。わたしもあまり掃除に気を遣うことがないので、某社の床拭きロボットを一台購入した。むろん完璧ではないにしても、さほど掃除に熱心でない人間がやるよりは、ずいぶんき…

自信が持てない人

世の中には、「自分に自信が持てない」という人がたくさんいて、見た目が悪いとか、勉強がうまくいかないとか、仕事ができないとか、さまざまな理由で悩み、「どうやったら自信が持てるのか」と思い「自信があれば一歩踏み出せるのに」と嘆く。このような人…

うまくいく人間関係

人間として生まれて生きている人は、いろいろな人間関係に悩まされ、それが「うまくいく」ことを願っているが、人間関係が「うまくいく」とはいったいどういうことなのか。悩みなく人間関係がうまくいっていると感じるときというのは、要するに「すべてが自…

不倫と人間関係

このところ著名人の不倫が立て続けに報道されていて、人によって擁護したりされたり、徹底的に叩いたり叩かれたり、さまざまだ。それは著名人に限ったことではなくて、一般にも不倫はかつてよりはるかに普及しているようなのは、スマホ等で個人がだれにも伴…

家族の人間関係

いちばんはじめの人間関係は、ふつう、家族が相手になる。すべての人間は、うまれてくる子どもは、自分で家族を選べないので、人間関係のもっとも基盤になる、はじまりの部分は完全に運次第だ。少なくとも、家を出て自活できるようになるまでは、子どもが自…

自分との人間関係

誰にとっても、いちばん近い人間は「自分」で、近すぎてそれ自体を自覚できないこともある。自己嫌悪、自己満足、あるいは自分に甘いとか自分に厳しいとかいうように、人はときに、自分を他者のように扱うことがある。自分を他者としてみるのは、なんらかの…

宗教と人間関係

世界では、なんらかの宗教をそれなりに信じている人が相当数いるが、日本では宗教を信じているというと、どこか異質な人のように思われる。寺の坊主だろうが神主だろうが、割り切ったうえで型通りの儀式をしっかりやってもらえればそれで「職業」として認め…

男女の人間関係

男女の関係は、人間関係の中でもっとも悩ましいもののひとつかもしれない。とくにこのところの社会が要求する「男女平等」のいびつさで、いっそう難しくなっている。「男と女は同じだから」と言うのは女のほうが多いようだが、「制度上の話」を持ちだすと、…

友達の人間関係

とくに学生時代や、社会人になってふとしたとき、「友達がいない、うまくいかない」あるいは「友達はいるけど親友がいない」など、友達について悩み、苦しむことがある。「友達なんかいらない」と悟ったようなことを言う人も、じつは友達がいたほうがいいけ…

幼稚な人間関係

年齢に関係なく、多くの人が、他人との関係でとても悩んでいる。そういった悩みを見たり聞いたり、あるいは自分で経験したりしていると、そのほとんどが「自分と他者を分離できていない」という、幼稚さが原因だったりする。 自分と他人は違う。そんなことは…

職場の人間関係2

とても嫌いな上司や、同僚や、部下がいて、それで仕事を辞めたくなったり、精神を病むほど悩んでいる人は多い。そういうときに考えなくてはいけないのは、それは本当に辞めれば解決する問題なのかどうか。自分が社員を全員選べる立場でないかぎり、自分がい…

職場の人間関係

仕事における悩みの第一位は、だいたいが「人間関係」だという。職場にいくのが嫌だと感じたり、辞めたいと思ったり、じっさいに辞めたりする場合、職場で常時接する人間が決定的に肌に合わなかったりする。それが直属の上司だったり、自分の責任でどうにか…

匿名の人間関係

このところのインターネットの発達で、匿名だけで成り立つ人間関係が、人によっては大きな比重を占めることがある。現実の社会でも、社会的地位を偽ることはできるし外見も多少は偽れるとしても、ネット社会ではそれと比較にならないくらい、嘘かほんとうか…

書物との人間関係

世の中には、ほんとうにたくさんの本がある。それらの本の多くは、すでに死んでしまった人たちによって書かれていて、時代を経ても残っている素晴らしい本がある。本を読むということは、それらの著者の、もっとも深いところから出てきた文章を自分のなかに…

動植物との人間関係

ペットは家族、といってみたりするように、動物を、ときには植物を擬人化して、人間と同列に、ときに人間以上に扱うことがある。 人間だけが特別だ、という考えはひとつの考えで、動物も植物もすべて生き物だから同列だ、という考えもある。ただし、動物を擬…

物との人間関係

物との関係を人間関係というのもおかしな話だが、物質的なものを擬人化して、あたかも人間的な、魂を持ったものであるかのように、接することがある。考えてみれば、人間も物質の集合には違いないのだから、人間との関係も、広い意味では物との関係といえる…

架空の人間関係

幼いときに、ひとりで眠る夜が怖くて、頭のなかで、あたかもすぐそばにいるような友人を作った人もいるかもしれない。成長するにしたがって、自分も強くなって、現実の世界に友人もできると、そういう友人はふつう、役目を終えて消え去ってしまう。しかし、…

思い出の人間関係

そこにいない人との関係というのも、人生にはありうる。 死者ではなく、いまを生きている人だとしても、人生の中でたぶん二度と会わないので、最後に会ったときの思い出のまま、ときおり思い出される、という人がいる。それはいやな思い出の場合もあるし、い…

死者との人間関係

人間関係は、生きている人とは限らない。ときに生きている人以上に、死者が身近になることがある。 他人との物理的距離、ということで考えてみると、親しい友人だとしても、ほとんどの他人が人生の大半の時間、自分の視界の範囲外にいて、その存在はまさしく…

70億分の1のわたし

いま、世界に70億の人間がいるといわれている。通算だと地球上にのべ400億くらいの人間がいたらしいので、人間がこんなにも増えたのは、ほんとうについ最近だ。日本では過疎化が進んでいるというが、俯瞰すれば、適正な値に揺り戻されつつあると思った…