人間関係

混迷の某国から人間関係について考察した備忘録。

2015-01-01から1年間の記事一覧

宗教と人間関係

世界では、なんらかの宗教をそれなりに信じている人が相当数いるが、日本では宗教を信じているというと、どこか異質な人のように思われる。寺の坊主だろうが神主だろうが、割り切ったうえで型通りの儀式をしっかりやってもらえればそれで「職業」として認め…

男女の人間関係

男女の関係は、人間関係の中でもっとも悩ましいもののひとつかもしれない。とくにこのところの社会が要求する「男女平等」のいびつさで、いっそう難しくなっている。「男と女は同じだから」と言うのは女のほうが多いようだが、「制度上の話」を持ちだすと、…

友達の人間関係

とくに学生時代や、社会人になってふとしたとき、「友達がいない、うまくいかない」あるいは「友達はいるけど親友がいない」など、友達について悩み、苦しむことがある。「友達なんかいらない」と悟ったようなことを言う人も、じつは友達がいたほうがいいけ…

幼稚な人間関係

年齢に関係なく、多くの人が、他人との関係でとても悩んでいる。そういった悩みを見たり聞いたり、あるいは自分で経験したりしていると、そのほとんどが「自分と他者を分離できていない」という、幼稚さが原因だったりする。 自分と他人は違う。そんなことは…

職場の人間関係2

とても嫌いな上司や、同僚や、部下がいて、それで仕事を辞めたくなったり、精神を病むほど悩んでいる人は多い。そういうときに考えなくてはいけないのは、それは本当に辞めれば解決する問題なのかどうか。自分が社員を全員選べる立場でないかぎり、自分がい…

職場の人間関係

仕事における悩みの第一位は、だいたいが「人間関係」だという。職場にいくのが嫌だと感じたり、辞めたいと思ったり、じっさいに辞めたりする場合、職場で常時接する人間が決定的に肌に合わなかったりする。それが直属の上司だったり、自分の責任でどうにか…

匿名の人間関係

このところのインターネットの発達で、匿名だけで成り立つ人間関係が、人によっては大きな比重を占めることがある。現実の社会でも、社会的地位を偽ることはできるし外見も多少は偽れるとしても、ネット社会ではそれと比較にならないくらい、嘘かほんとうか…

書物との人間関係

世の中には、ほんとうにたくさんの本がある。それらの本の多くは、すでに死んでしまった人たちによって書かれていて、時代を経ても残っている素晴らしい本がある。本を読むということは、それらの著者の、もっとも深いところから出てきた文章を自分のなかに…

動植物との人間関係

ペットは家族、といってみたりするように、動物を、ときには植物を擬人化して、人間と同列に、ときに人間以上に扱うことがある。 人間だけが特別だ、という考えはひとつの考えで、動物も植物もすべて生き物だから同列だ、という考えもある。ただし、動物を擬…

物との人間関係

物との関係を人間関係というのもおかしな話だが、物質的なものを擬人化して、あたかも人間的な、魂を持ったものであるかのように、接することがある。考えてみれば、人間も物質の集合には違いないのだから、人間との関係も、広い意味では物との関係といえる…

架空の人間関係

幼いときに、ひとりで眠る夜が怖くて、頭のなかで、あたかもすぐそばにいるような友人を作った人もいるかもしれない。成長するにしたがって、自分も強くなって、現実の世界に友人もできると、そういう友人はふつう、役目を終えて消え去ってしまう。しかし、…

思い出の人間関係

そこにいない人との関係というのも、人生にはありうる。 死者ではなく、いまを生きている人だとしても、人生の中でたぶん二度と会わないので、最後に会ったときの思い出のまま、ときおり思い出される、という人がいる。それはいやな思い出の場合もあるし、い…

死者との人間関係

人間関係は、生きている人とは限らない。ときに生きている人以上に、死者が身近になることがある。 他人との物理的距離、ということで考えてみると、親しい友人だとしても、ほとんどの他人が人生の大半の時間、自分の視界の範囲外にいて、その存在はまさしく…

70億分の1のわたし

いま、世界に70億の人間がいるといわれている。通算だと地球上にのべ400億くらいの人間がいたらしいので、人間がこんなにも増えたのは、ほんとうについ最近だ。日本では過疎化が進んでいるというが、俯瞰すれば、適正な値に揺り戻されつつあると思った…