人間関係

混迷の某国から人間関係について考察した備忘録。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

書物との人間関係

世の中には、ほんとうにたくさんの本がある。それらの本の多くは、すでに死んでしまった人たちによって書かれていて、時代を経ても残っている素晴らしい本がある。本を読むということは、それらの著者の、もっとも深いところから出てきた文章を自分のなかに…

動植物との人間関係

ペットは家族、といってみたりするように、動物を、ときには植物を擬人化して、人間と同列に、ときに人間以上に扱うことがある。 人間だけが特別だ、という考えはひとつの考えで、動物も植物もすべて生き物だから同列だ、という考えもある。ただし、動物を擬…

物との人間関係

物との関係を人間関係というのもおかしな話だが、物質的なものを擬人化して、あたかも人間的な、魂を持ったものであるかのように、接することがある。考えてみれば、人間も物質の集合には違いないのだから、人間との関係も、広い意味では物との関係といえる…

架空の人間関係

幼いときに、ひとりで眠る夜が怖くて、頭のなかで、あたかもすぐそばにいるような友人を作った人もいるかもしれない。成長するにしたがって、自分も強くなって、現実の世界に友人もできると、そういう友人はふつう、役目を終えて消え去ってしまう。しかし、…

思い出の人間関係

そこにいない人との関係というのも、人生にはありうる。 死者ではなく、いまを生きている人だとしても、人生の中でたぶん二度と会わないので、最後に会ったときの思い出のまま、ときおり思い出される、という人がいる。それはいやな思い出の場合もあるし、い…

死者との人間関係

人間関係は、生きている人とは限らない。ときに生きている人以上に、死者が身近になることがある。 他人との物理的距離、ということで考えてみると、親しい友人だとしても、ほとんどの他人が人生の大半の時間、自分の視界の範囲外にいて、その存在はまさしく…

70億分の1のわたし

いま、世界に70億の人間がいるといわれている。通算だと地球上にのべ400億くらいの人間がいたらしいので、人間がこんなにも増えたのは、ほんとうについ最近だ。日本では過疎化が進んでいるというが、俯瞰すれば、適正な値に揺り戻されつつあると思った…